【News】ネィティブハワイアンの集団訴訟和解へ

ハワイ先住民のために1999年に起こされた集団訴訟で、3億2800万ドルの歴史的な和解が成立しそうです。州議会下院と上院は、昨日の午後に和解案を承認しました。ただ、この和解案は、州知事に送付される前に議会を通過する必要があります。

この集団訴訟は、2,700人のネイティブハワイアン(ハワイ先住民)を代表して起こされたものです。数週間に及ぶ交渉と調停裁判官により合意に至りました。この訴訟は、連邦政府が設立した20万3000エーカーの土地信託を監督するハワイ州ホームランド局が、(少なくとも50%ハワイアンの血が流れている)ネイティブハワイアンに限り、年間1ドルの99年リースで、住宅、農場、牧場を受け取ることができるというリース権を適時に授与しなかったのは、受託者義務に違反しているとして訴えたものです。

ホームステッドの「待ちリスト」は、現在28,000人以上に膨れ上がっています。中には、何十年も待っている人もいます。この訴訟の対象となった2,700人のネィティブハワイアンのうち、すでに953人が死亡していますが、遺族が補償を求めることができます。

原告側の弁護士のひとりは「良い結果となりましたが、訴訟の終結を見届けることができずに亡くなった人々にとっては悲しい事でもあります」と話ました。

デビッド・イゲ知事はニュースリリースで「これは、ハワイアンホームランド受益者を公平に補償し、この訴訟を終結させるものですが、これで終わりというわけではありません。引き続き、(恩恵を受ける」受益者のために住宅を開発し、提供していきます」と述べています。