【News】米海軍駆逐艦「ダニエル・イノウエ」就役 日系人の名前初
Pearl Harbor on Wednesday, Dec. 8, Many people gatherd to see the commissioning of the USS Daniel Inouye.
米海軍は、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で日系人部隊の一員として戦い、
戦後は長年、連邦上院議員を務めた、
故 ダニエル・イノウエ氏の名前を冠した駆逐艦を就役させました。
この駆逐艦は、空中、地上、地下の戦闘機能を備えた最先端の軍用機です。
海軍の新しい駆逐艦「ダニエル・イノウエ」の就役式は、8日、
ハワイの真珠湾で行われ、海軍やハワイ州の関係者などが出席しました。
ダニエル・イノウエ氏は、ハワイ出身の日系2世で、
第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で右腕を失う大けがをしながらも、
日系人部隊の一員として勇敢に戦ったことで知られ、
戦後は50年にわたって上院議員を務め、
2012年88歳で亡くなりました。
式典で、カルロス・デル・トロ海軍長官は
「イノウエ上院議員は、移民の子どもとして差別を受けながらも、
国のために戦うことをためらわなかった。
この船にこれ以上ふさわしい名前はない」と式辞を述べました。
また、イノウエ上院議員の息子であるケン・イノウエ氏は、
「真珠湾攻撃後、日系アメリカ人がどのようにして敵国人とされ、
ルーズベルト大統領が日系アメリカ人に志願を許可した中、
ダニエル・イノウエは、志願し、勇気を持った人々の中にいたことを述べ、
「アメリカ 国が彼らを信じなかった時も、日系人志願兵の彼らはアメリカを信じ、
その偏見と戦い、アメリカのために戦うことをいとわなかった。」と話しました。
イノウエ氏は長年、日系人の地位向上や日米の親善に力を尽くし、
米政府から一般市民への勲章としては最高位となる「自由勲章」も授与され、
新しい駆逐艦の内部には、
イノウエ氏の功績をたたえる資料が食堂や廊下などに展示されてもいます。
日系人の名前がアメリカ海軍の艦船につけられるのは、初めてのことです。